勇気を持って剣を振るえ

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ガチャ  「あ、おかえり……って元気君その血!!」 「……大丈夫ですよ、もう吐血は馴れましたから。洗面台借りても良いですか?」 「馴れたって…ううん、それより早くその血落としてきなよ」 許可を得て洗面台に行き、口と手についた血洗い落とし、ナタリアさんに挨拶をして部屋へ行きアクセルを起こさないように布団に入った。 (……あと何回澪の声を聞けるかな。それにみんなの声も……澪に新しい彼氏が出来たら、おれ絶対納得出来ないだろうな…でも……死んだらあいつの笑顔を守ってくれる人の方がおれなんかよりよっぽど……) 部屋の天井を見ながら澪の事ばかり考えてしまう。 だから、おれがいなくなっても澪が笑顔で居てくれる方法を残された時間で見つけようと決意した。 残された時間はあと四ヶ月、五ヶ月あるかないか、それまでに決着を着ける…必ず。 おれは決意を固めて瞼を閉じた。 ―――――――――――――― 翌朝 「それじゃボク達行きますね!色々とお世話になりました」 「良いのよ、気にしないで!道中気をつけてね!」 「はい」 「それじゃ本当にありがとうナタリアさん!行って来ますね!」 「またギルドにも顔を出すな!」 「うん、待ってるからね!……元気君!」 「なに?」 ナタリアに手招きされ近付く 「これ、効くか分かんないけど一時的に症状を押さえる薬だから持って行って」 ナタリアに小瓶を渡された 「…ありがとう」 「…ギルドで待ってるからね」 「……うん」 おれは頷きジャク達と頭を下げて歩き出した。 「じゃ先ずはエルフが住んでる村まで行こう!」 「うん!」 「了解、ボス!」 おれたちはエルフの村を目指し、ホークシティを後にした。
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