勇気を持って剣を振るえ

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「あ、あったあった!この十字道を左だよ!」 あれから二時間くらい休憩しながら歩いてるおれたちは丁度分かれ道に差し掛かった 一度歩いて来た道に (………これを東に進めばアップグリーンに着いてそれから澪が居る王都リルドライブに…) 「どうしたの元気?こっちだよ」 「…………………」 「元気!」 「あ、ごめん」 「どうしたのなんか深刻そうな顔をして?」 「……なんでもないよ。行こうジャク」 (………澪……) おれが歩き出すとジャクが隣に並び一緒に先を歩くルナの跡を追う その後も休憩や魔物との戦闘を繰り返し、日が暮れ始めたので今日は途中に大きな岩がある場所の横にテントを張り野宿することにした。 「よし、寝る場所も出来たし、焚き火をする為の木の枝も集めたし、準備は良いかな!私今から夕食作るから二人はゆっくりしてて」 「ボクも手伝うよ!元気はあとで見張りを頼むから先に休んでて」 「…ん、了解。じゃおやすみ」 「「おやすみ」」 二人で仲良く料理をしてたのを見て、なんか羨ましく思えた。 おれはテントに入り先に眠りについた。 「…なんか元気の様子おかしくなかった?」 「ジャクもそう思った?なんか今朝から元気がないし、なにかずっと思い詰めてるし心配だね」 「うん。本当はボスのボクがなんとかしないといけないんだけど、聞きづらいんだよね」 「……そうだね。美味しい物作って元気付けてあげよう」 「そだね!」 二人で話ながら料理を作るのであった。 ゆさゆさ 「元気そろそろ交代しよう、晩御飯出来てるよ」 「………ルナ…?」 「うん」 ルナに身体を揺すられ起きる 「……女の子より先に寝るかねうちのボスは」 「仕方ないよ、まだ子供なんだから!」 「……ルナだって子供じゃん」 「失礼ね、私はもう大人よ!」 「……十四歳じゃんまだ」 「い、良いの!晩御飯鍋にして火にかけて温かいと思うから」 「ありがとう、じゃゆっくり休んだら良いよ」 「うん、おやすみ」 「おやすみ」 寝袋に入ったルナを見て、テントから出た
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