73人が本棚に入れています
本棚に追加
テントから出たおれは、火にかけられてる鍋の前に座り、器を手に取りお玉で具材とスープを入れ食事を始めた。
ずずっ
「……美味。温まるなぁ…」
普通に美味くて何度かおかわりし残り全部完食してしまった。
食べ終わり、器や鍋を洗い終えすることもなく、ただ星を眺めている
「………………」
ブー ブー
なってるD2の画面を確認すると澪からの着信だった
「…………………」
澪からの着信は嬉しいはずなのに……電話に出ることが出来なかった
しばらくして着信が切れると澪からのメールが来た、内容を確認すると“もう寝ちゃった?”って来たけど…返信しなかった。
その後も、何通か届いたけど…返信はしなかった。
最初の頃は“無視すんな~”とか内容だったけど次第におれを心配してくれる内容だったり、声が聞きたいだったり、会いたいって内容だった。
「………本当、最低だなおれ…」
また澪を泣かしたんだろうなおれは。
正直言えばすぐに電話に出て澪の声聞きたいし、今すぐにでも会いに行きたい。
けど……おれに残された時間はあんまりないし、このまま澪に接し続けたらまた澪を悲しませるだけなんだ。
だから、このままこんな態度を続ければ嫌われるんじゃないかと思った。そうすれば澪だっておれが死んでもそんなに気にしないかなって……。
だったらいっそ嫌われて振られて、本当に澪にふさわしい人と一緒になる方が良いんじゃないかって…。
「……どうしたら良いかわかんねぇよ…」
その後は自分でも酷かったと思う。
襲って来た魔物に八つ当たりするようにボコボコにしたり、蹴り飛ばしたりと…荒れた。
その後また戻って火が消えないように薪を入れたりしてると、テントから寝てたアクセルが飛んで来て、おれの頭にくっついて来た
最初のコメントを投稿しよう!