第一章

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 私は晴れが嫌いだ。あの肌がジリジリと焼かれる、あの感覚が嫌いなのだ。私は晴れが嫌いだと言ったが、そもそも私に、好きな天気などという感覚の天気はない。雨の日は濡れるし、肌にまとわり付く空気が嫌いだし、曇りの日はどっちつかずの中途半端な感じが嫌いなのだ。でも、まぁ、強いて言うのであれば曇りがまだ好きと言えるのか。だが、朝に外の天気を見て曇りだからと言ってテンションは上がったりはしない。あくまで嫌いなのだから
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