大勝軒~出会い~

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器が分かれている。 麺が大皿に盛られ、小鉢みたいな入れ物にスープが入っていた。 これは、なんじゃい。 こんなものが美味いのかと。 まぁ買ったからには食わねばならんだろう。 そう思い、麺をスープに浸して啜る。 ズルズル。 ん? ズルズルズル? んんん? ズルズル。 美味い、美味いぞこの野郎! この醤油ベースに野菜の甘味、酢のような酸っぱ味、醤油の塩味、そして唐辛子の辛味を兼ね備えた不思議なスープ。 麺は中太麺だが、スープがさっぱりしていていくらでも食える。 とにかく衝撃だった。 この時がつけ麺と言うジャンルと自分が初めて出会った瞬間である。 ここから、これまでのラーメン好きに、より拍車がかかることになる。
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