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全4回『偽善者。』
【この作品に登場する個人名、団体名、出来事等は全てフィクションです。
現実のモノとは一切関係ありません。
区別のつく方のみご覧下さい】
私はゴミを道端に捨てる人が嫌いだ。
道端に唾を吐く人が嫌いだ、信号を無視する人が嫌いだ、チカラが少し強いだけで自分が偉いと勘違いする馬鹿が嫌いだ。
私の周りにはルールを守らない人が多すぎる。
それは若い人に限らない。
老若男女問わずちょっとした決まりを守れない。
何のために信号があると思ってんだ。
何のために約束があると思ってんだ。
人の安全を守るためにある。
それが決まりなんじゃないのか?
そりゃ俺だって今まで一回もルールを破った事がないか。と言われたら破った事もある。
人の社会で生きてるのにマナーを守らない人がたくさんいる。自分の好きなようにばっかで人の苦労も考えられない人ばっか。
俺だって知らない事はあって、
それは仕方がない。
しかし、
俺の通う高校ではそれ以上に酷い光景をよく目の当たりにする。
不要物であるケータイをいじってて見つかり、没収されてるのに言い訳をグダグダいう奴、制服を着崩す奴、髪を染める奴、みんな先生に注意されても『ハイハイ』と返事して何も変えない。
価値のないゴミみたいなメンツを守ってイキる奴ばかり。
どうして他人に心地良い生活をしてもらうためにお互いが生きていけないのか。
いつも疑問だった。
そうすれば、みんな幸せになれるのに。
【それは人間が臆病だからです】
なんて偽善者みたいな事言う人もいる。
そうやって甘やかしたって人は変わらない。
この星にはゴミが増え、
ついには宇宙にまで捨てている。
学校の帰り道、
もぅ既に真っ暗な空の下で、川沿いの道を歩きながら俺はいつも思ってた。
『この町には、この国には、
いや、この星には約束を破る奴しかいないのか。』
そんな
ある日の帰り道、突然強い光が俺を包んだ、
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