ソニック小噺

なんだろうね？

「僕ってなんだろうね」
「ん？なんだよ、急に」
「いや、何となくだよ」
「何となくってなんだよ」
「それは僕が聞きたいよ」
「………………」
「目的ってなんだろうね」
「俺に聞かれても困る。自分で考えろよ」「………酷いなぁ」
「なんだよ、アンタは俺が考えた目的でいいのかよ？」
「あるなら言ってごらん」
「………分かった」
「………」
「………生きる」
「ん？」
「『生きるため』とかは？」
「それって目的になるの？」
「ないよりかはいいんじゃねーか？」
「………みんなそうじゃないか」
「目的ないヤツは生きるためでいいんだよ。生まれてきてよかった的な」
「………へぇ」
「……ってソニックが言ってた」
「彼らしいねぇ」
「それがウザいけどな」
「シルバーってソニックのこと嫌いだよね？」
「ああ、だって『全部俺に任せろ』って感じが嫌いだ」
「嫌いとか言ってて実は尊敬してたり」
「してねぇ」
「……もう、何でもいいや」
「いい加減なヤツだな、アンタ」

＊記憶喪失のメフィと何となく側にいるシルバー