―序―

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   等と思ったが腹が満たされる事はなく、しかたなくコンビニに向かった。  適当な弁当二つとペットボトルのお茶を二本にポテチを一袋。姉ちゃんのも買ったせいで袋が重い。  本日二度目、家の玄関を開けてリビンクに足を運ぶと既に食卓のテーブルに姉ちゃんがいた。 「何を買って来たのかな? えー、これー。他のは無かったの!?」  文句を言うんだったら自分で行け! そして、奢りじゃないんだ金を払え! 「まぁいいや。あっ、これ奢りでしょ。いやー本当、可愛い弟を持てて私は幸せだ」等とぬかすから本当、笑える。  最悪な姉ちゃんを持てて俺は不幸だよ。あー何度、姉ちゃんではなく、妹や弟が欲しかったと思った事か。姉ちゃんで無ければ兄貴でもこの際良かった。 「いただきます……」  ボソリと呟いた。さっさと姉ちゃんは自分の部屋に行ってくれ。 「いただきます!」  なんだここで食うのかよ。
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