―始―

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   部室は余り広いとはいえない。むしろ、狭く感じる事の方が多いくらいだ。  狭い原因は他でもない3つの机がUの字に付けられて進路を狭くする。ここにコンピューターとノートや筆記用具を置いていて、亜理砂いわく「これはアリサ探偵団、係員それぞれのディスクよ」らしい。  奥には白いカーテンが掛けられてるスペースがある。中には大きなテーブルと二つ、二人掛け用のソファーが設置されている。そこを亜理砂いわく「ここが依頼人との相談場所よ」らしい。  そして、俺と亜理砂で相談を聞くらしくソファーに腰掛けている。  亜理砂はと言うと考え込む様にコメカミの所を指でポンポンつついていた。 「で、その依頼人は?」 「待って!」  あ、はい。  何に待つのか検討もつかないが聞いて面倒くさい事だったら悲惨だ。  なので、返事の変わりに黙る事にした。
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