みゆとのカラオケ

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しかもこれは後から気付いたことだが、あの時の俺は金がなくてどっちにしろ、吉牛に行く事は出来なかった。 仕方がないので、合衆国の前で時間を潰す。 みゆと愛が、寒いと言ってしゃがんで小さくなっていた。 俺は、自分のしていたバーバリーのマフラーをみゆにかけた。 バーバリーは俺のトレードマーク!これを他人に委ねる事はきわめて稀である。 マフラーも香水も財布もバーバリーだった俺のこの頃のあだ名は、「バーバ」。 みゆは更に略して「バ」と呼ぶ事も多かった。 ま、余談はよしとして。 みゆはバーバマフラーをかけて暖かそうだ。ピャクも三万のジャンバーで暖かそう。愛は、みゆだけずるいとブーブー言っていた。
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