男に恋して何が悪い!

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「あー、やべぇよ俺。マジやべぇわ……」 高校へ向かう朝の通学時間。俺、篠原結城(しのはらゆうき)は電車に揺られながら友人に向かってそう呟いた。 「あ?何が?小テストあんの忘れてたのか?」 「げっ、忘れてた!いや、それもだけど、それよりヤバい事が……」 はぁ、と、わざとらしい程に大きな溜め息を吐いてみせる。だが俺はこの友人に悩みを打ち明けるつもりなど、毛頭ない。
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