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「えーと、101…ここか」
部屋のドアを開けようとしたその時、いきなり肩を叩かれた。
「うわっ!」
叫びつつ、振り返ると、そこには…背の高い、黒髪ショートカットのボーイッシュな子が笑顔で立っていた。男の子と間違えちゃうくらい美形の男顔な子だけど、ここは女子校だし、女の子だよね?
「驚かせてごめんね。あなたが観月七葉ちゃん?あたし、同室になる神宮寺愁です!よろしくね」
とびっきりの笑顔で自己紹介してきた彼女に、あたしは
「なんで名前知ってるの?」
と、警戒心丸出しで訊ねる。
「え?だって入学式の受付で渡された生徒手帳に書いてあるじゃん」
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