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「とりあえず部屋入ろっか」
愁がにこにこしながら部屋のドアを開ける。
「ヘー。わりと広いじゃない」
あたしはぐるりと部屋を見渡す。部屋は10畳程で、真ん中に窓があり、左右にシンプルなベッドがあった。
「七葉ちゃんはどっちがいい?」
「右の方が好き」
「じゃああたしは左、七葉ちゃんは右ね」
明るく愁はそう言うと荷物を手早く置き、ベッドに腰かけた。あたしも荷物を置いてベッドに横になってみる。ふー。やっと一息つける。
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