失って気付いた愛もある。（改訂版）

sideに優衣

あたしが勢いよく言うと、高井戸は頷いてくれ た。
なのに、どこか期待しているあたしがいる。

遊びのはずのあたしを、彼が追ってきた事。

心は素直だ。

なんだか、矛盾だらけの自分の心に落ち込み始 めてあたしは、俯いた。

｢おい！自分で決断したんだろ！間違ってねー よっ！｣

励まし、なのだろうか。
高井戸が、勢いよく机をたたいた。

だけど、嬉しかった。

誰でもだが、自分の意見を肯定してもらえるの はありがたい。

あたしは、間違っていない。

自己満足でもよかった。

安心感がほしかった。