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「ありがと、高井戸」
「あぁ?」
恥ずかしくて、机に顔を伏して言ったので、聞 こえなかったのか、高井戸は、奇怪な面持ちで こっちを見ていた。
だから、ごまかすように「なんでもない」っと呟 いた。
そう、あたしが欲しいのはコノ安心感。
郁斗には求められなかった。
安心感。
あたしが、ホッとしたのもつかの間。
「なんや、優衣おるやん」
この関西弁。
あたしは、直感でまずい奴に見つかったと思っ た。
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