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あたしと、彼氏の郁斗は二人、布団にくる まって寝ていた。
夏が近いせいか、ムシムシとする。
でもそれは、夏だけのせいではない。
ウトウトと気持ち良くなってきた所で、安眠を 妨害するように、けたたましい音が、郁斗の黒 い機械から発っせられた。
すると、隣で寝ていた郁斗が気怠そうに起き上 がり、シャツを羽織りながら、その黒い機械に 手を伸ばした。
ねぇ?郁斗知っているよ?
その携帯、ほんとは女の子専用なんでしょ?
そして、私もその女の子の内の一人なんだっ て……。
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