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それに驚き、外では女が騒ぎ始めた。
あたしは、急いで暗い階段を駆け降りた。
気付かれたかもしれない。 でも、姿はみられてなかった。
あたしは、1階までおりると、階段下に身を隠 した。
息を整えようと、座り込む。
だけど、いっこうに収まりそうになかった。
あたしの目からはまだ涙が溢れていたから。
俯き、落ち着くのを待つ。 その時、あたしは自分のミスに気付く。
「ネックレス……」
あたしは、ネックレスを落としてしまった。
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