side:郁斗

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「返すっ!ソレ……!もう、いらない!捨てる、 つもりだったから」 優衣が、泣きそうな顔で俺を見る。 だが、俺は勝ち誇った顔をして、優衣に近付い た。 「じゃあ、なんでココに来たんだ?」 「それは……」 「探しにきたんだろ?コレをっ」 「ち、ちが……」 「違わねーよ!お前は、まだ俺が好きなんだ よっ」 強引に、顎を掴みあげ俺の方に向かせる。 優衣は、脅えながらも睨んでいた。 「……じゃない」 「あぁ?」
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