side優衣

2/10

594人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
やっぱり、ほっておけばよかった。 なんで、探しちゃったんだろ。 そしたら、こんな形で合う事なんてなかったの に。 「探しものはコレだろ?」 目の前にぶら下げられた、あたしの未練。 あたしは、否定を口にするしか出来なかった。 すると郁斗は、あたしを見下ろしながら酷い言 葉を放った。 「違わねーな。コレは、俺がお前にやった首輪だ よ」 「く、びわ……」 心が、悲鳴をあげた。 あたしが喜んでつけていたのは、郁斗の所有の 証だったの?
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

594人が本棚に入れています
本棚に追加