side優衣

6/10

594人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
片手を捕まれたかと思うと、いきなり、後ろに回され身体が反対を向いた。 「痛いっ!痛いよっ!」 右肩が、キシキシとなる。痛さに顔を歪めながら、あたしは抵抗をやめた。 だけど、郁斗はそれを見計らったように、あたしの足の間に膝を捩込んできた。 「お前は、俺でしか感じない」 「な、何言って……」 郁斗の言葉が、理解できなかった。 「お前は、俺が開発した!だから、俺以外、感じないんだよ」 「ちょ、いや……離してっ!郁斗……」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

594人が本棚に入れています
本棚に追加