side優衣

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その間にも、郁斗の手は無遠慮にあたしの傷に触れてくる。 「っ……い、やぁー!」 嫌なのに触られた所が熱い。 情けない。でも、嬉しい。 もっと触れて欲しい、なのに、郁斗はわざと触ってくれない。 「ほら、優衣」 言わせたがっている、あたしに求めさせたがっている。 「うっ……いく、と……」 涙が、溢れる。 でも、心はとても正直だ。
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