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ダメ。
ダメダメダメダメダメっ!
ダメなのに。
「郁斗、郁斗……郁斗っ!!」
あたしは、叫ぶように名前を呼んだ。
胸がギュッて鷲掴まれたような感覚。
でも、あたしは自分の身体に鞭をうち、郁斗から逃れた。
「あたし、郁斗なんて好きじゃない!嫌い!だから、もうかまわないでっ!あたしは、もう都合のいい女は嫌っ!」
必死に叫んだ。
そして、あたしは屋上から飛び出した。
1つ、確かめたい事が出来たから。
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