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「じゃあ、あたし……どうしたら、いいの?」
「逃げんと、きちんと話し」
頭をフワリと撫でられる。 どうしようもなくて、どうしたらいいのかわか らない気持ちを、玲士にぶつけた。
だけど、その気持ちを汲み取ってくれた。
だから、あたしは少し……前に進めそうな気がした。
「ん……いい顔や!」
「あたし、話して……みる。あんな風に、郁斗が 追い掛けてくれたのだから、少し自信、持って みる」
「ええんちゃう?」
そして、あたしはこの家を出て行った。
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