そんな愛の形。

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整理のつかない頭で、いま優衣がくぐり抜けた門の前に立った。 そして、人差し指で呼び鈴を鳴らした。 しばらく、応答がなかった。 だが、すぐに扉が開き玲士が顔を出した。 「なんや、忘れもん……郁斗」 玲士は驚いた顔で、コッチを見ていた。 乱れた髪に、開けたシャツ。 なんだよ、その格好は。 「お前、今日部活サボりやがって!俺がプリントとか持ってくるはめになっただろうが」 最初は平静に。 相手の出方をまった。
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