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頭に浮かぶ、玲士の言葉。
『優衣、可愛ええなぁ……』
あんな慈しむような言葉、普通はでない。
このまま、逃げてしまうなら、いっそ傷付けてしまおうかと思った。
そしたら、優衣の心はずっと俺のモノになる。
「郁斗、お願い……話しを……聞い、てぇ……」
振り絞るような声が、俺の耳をつく。
それでも、俺は止まらず唇を重ね続けた。
「……い……くと」
優衣は布団にうずくまりながら、静かに泣いている。
あぁ……俺って本当。
最低だ。
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