そんな愛の形。

14/17
前へ
/96ページ
次へ
「郁斗……」 泣き腫らした目で、優衣が顔と身体をゆっくりと起こし、俺を見た。 「俺は、謝らない。お前が……」 「あたし、郁斗が好きよ……」 その言葉に、胸が熱くなった。 「でも、郁斗は……あたしだけじゃない。あたし、あたしは……もう、都合のいい女は嫌。嫌だよ……」 いまさらだ。 俺、嫉妬してたのか。 同じ事をされて、初めて気付く。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

595人が本棚に入れています
本棚に追加