595人が本棚に入れています
本棚に追加
泣いて赤くなった目を、ゆっくりとあげる。
好きな女を、こんなにも悩ませ、泣かしていた。
胸が、キシリと痛む。
シーツを被った、優衣を身体からすっぽりと納めるように、抱きしめた。
「い、くと、苦しい」
「黙れ」
「ん…………」
ゆっくりと、唇を合わせる。啄むように、味わうように。
「悪かった。もう、離さない。約束する。お前が望むなら、他の女とも全部手をきる」
「ほ、んとに?」
キョトンとした表情の優衣が、愛おしい。
最初のコメントを投稿しよう!