一迅の風

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いつも通り、徒歩圏内の高校に歩いて向かう。 日傘をさして。 カツンカツン ローファーが音をたてる。 「あっつ」 額から顎にかけて。 流れる汗は止まることがない。 それならこの格好をやめろって話だけどそれもできない。 辛いー暑いー。 と、ぐだぐだつまらないことを考えていたら。 ドタッ 近い場所から変に大きな音がした。 んー? 何の音? 辺りを見回すと。
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