君と見た空

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仕事の休みをもらって今日で三日 身体も大分軽くなって もう全然大丈夫 普段通りの生活に戻って 今日はお天気もいいし 溜まってしまった洗濯物を片付けた 【翠が倒れたって 鮎川さんから聞いたんだけど 一応…佐々木さんに言っておいた方がいいかなって 連絡しておいたよ】 ってゆう 一昨日届いた 紗和からのメール と 私の具合を聞いた佐々木さんから 心配してくれたメール 返信はいらないって書いてくれてから 具合もよくなかったし お言葉に甘えてそのままにしてた もう元気になったんだし 返事…返さなきゃ 飲み掛けのミルクティと携帯を手に ソファに身体を預けて まずは…紗和 【心配かけてごめん もう大丈夫だから 心配しないでね 佐々木さんへの連絡も ありがとね 翠】 佐々木さんは… …なんて打とう… 体調が回復したこと伝えるだけで…いいかな… 佐々木さんに対して 急に変な遠慮みたいなものが芽生えてしまった気がする 【翠です ご心配おかけしましたが もうすっかりよくなりました 明日からまた出勤します】 きっと仕事中だろうし あまり長くても… とりあえず用件だけ打って カップから ユラユラ立ち昇る湯気を見ながら 一人 溜め息を付いた 三日も休んでしまったから 当然 整形外科のヘルプは終了 明日にはまた… 小児科に戻らなきゃいけない あの日自宅まで送って貰った霧生さんに お礼のメールもしていない メール…しなきゃ 再び携帯を手にして 打ち込もうとした時 ♪♪♪~ ……っ… 『…佐々木さん…』 【具合 よくなってよかったな お前が倒れたなんて 紗和から聞いた時 マジで…心配した あんまり…心配させんな …離れていたくなくなるから】 …佐々木さん… なんで…っ そんな風に…言うの… 佐々木さんの中の私は… ……何? 他に愛した人が… いるんじゃないんですか…? このままじゃ…私 前に…進めない…よ… 何を信じたらいいのか… わからない もう…っ… …嫌 誰か…助けて…
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