君と見た空

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『…で、遠藤は麻酔科だ 翠、遠藤もわかるだろ?』 『はい、霧生さんの同期の方ですよね? あまり話をした事はないですが… 左利きって聞いていたので 弓を引いた姿とか 右利きの人と若干力加減が違う気がして気になって コッソリ見ていましたから 私は知っていますけど…』 あれ…なんか私 今の言い方 ストーカーみたいじゃない? 現に遠藤さん 少し顔がひきつって…る? 『あ、でもっ… 着いて行ったりはしてませんから!!』 これだけは弁解させてほしい 『わかってるよ…そんなに必死にならなくても ねぇ…遠藤君』 『…気にしていない』 遠藤さんが…クッと笑った ああ、良かった… 『あんたの事は 純から聞いていた知識しかないが 存在と名前は 一応…知っている』 存在って… しかも霧生さんから聞いた知識ってゆうのが どんなものなのか 気になる… 練習中に矢をすっ飛ばした事とか 転んで弓を折ってしまったり…した事…かな 『…そのような顔するな 練習中に鼻血を出した事を聞いたくらいだ』 ……っ!! それですか!? 嫌過ぎる… 『霧生さん…酷い』 『もう…遠藤君 なんでそんな事言うのさ… ダメじゃない、女の子にそんな事バラしちゃ…』 『…っ…すまない』 『…いいです… 今日限りで忘れてくだされば…』 『…それは流石に…』 『遠藤君!!』 『…あ…ああ、努力はする』 なんか…疲れた もう…いや 早く自己紹介終わらせて下さい
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