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『翠ちゃーん…っ
隣、いい~?』
『…ん? あ…蘭ちゃん
いいよ、どーぞ
悠太くんは?』
『今日は夜勤』
カタン━
テーブルに置かれた
悠太ちゃんの定食が食欲を誘うけど
『…もしかして…
翠ちゃんお昼
それだけ?』
蘭ちゃんが指差す
私のお昼
クリームパンが一つ
『うん…なんか…
あんまり食べたくないんだよね…
食べたい気持ちはあるんだけど
身体が受け付けない…みたいな』
実は
体調が優れないのは
先日倒れた時から
身体の怠さがなかなか取れなくて
自分でも少し気になってたんだけど
『大丈夫…?
あ…でも
今日午後から定期健診だし
診てもらったら
特別に薬出して貰いなよ』
『…あ…そうだね
南先生に頼んでみよ』
ちょうどよく定期健診があってよかった
蘭ちゃんも安心したように定食をパクつき始めた
『…ねぇ…翠ちゃん
前から聞いてみたかったんだけど…』
………?
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