3783人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
翠ちゃんへ伝える検査結果
ご両親から頼まれて
僕が直接話す事になった
翠ちゃんの状態は…
オペをしないと…生きられない
いくら成功率が低くても…
やらなきゃいけない
その事を伝えに
彼女部屋に行くまでの距離が…
いつもの何倍にも感じて
漸くついた病室の前
ドアを開けようと
手を伸ばした時
━ガタン…ッ…
……っ!?
何の音…?
言い知れぬ胸騒ぎに
ドアを開けて飛び込むと
ベットの下でうずくまる翠ちゃんの姿
『…っ…翠!!』
掛けよって抱き上げると
彼女は既にぐったりとしていて
息も絶え絶えで
発作…っ
『翠ちゃん…っ
しっかりしなよ…っ!!』
やばいな…
意識が朦朧としている
早く処置しないと…っ
急いで横にあったナースコールを押して
ナースステーションに指示を出した
『405号室
至急ドクターブルーかけて!!』
ドクターブルーは
緊急を要する時の暗号
院内の手が空いてるスタッフが全員
駆け付ける仕組みになっている
すぐに病院内一斉に
コールがかかった
『ドクターブルー
ドクターブルー
至急405号室』
最初のコメントを投稿しよう!