*生徒会*

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「それで、ここへは何をしにいらっしゃったのです?まさか来栖に会いにきたわけはないですよね?」 「来栖?誰だそれ。俺は新入生歓迎会の催し物企画案を提出しにきただけだっつーの」 「……来栖は俺様のことだが?」 突然後ろから声がかかって、反射的に振り返る。 そこにいたのは、入学式で見た俺様気取りの生徒会長。 「…俺はこれで…」 資料を机の上に置いて、さりげなく退室しようとする。 「逃がすか有栖」 「せめて先生はつけろ」 思わず突っ込んでしまった。 「…んだよ」 「…近くで見てもお前は美しいな。」 「ぶっ飛ばすぞ痛すぎ会長」 お前呼びはないだろーが。 「俺は授業があんだよ。…あー煙草吸いたい」 「本当に教師ですか?あなたは。ふふっ、面白いですね」 副会長が笑う。 「…じゃあな」 決まり悪くて、逃げるように生徒会役員室を後にした。
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