プロローグ

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「なんだ?取り調べ中だ。」 「ホシが上がりました。」 「何?」 「しかも、全件です。」 「……バカな……」  そんなはずはない……じゃあ目の前のこいつは何なんだ……。  碁藤と呼ばれた刑事は冷や汗を一筋垂らしながら男の方を見た。 「お前……何をした……?」  男は静かに顔を上げ、刑事と目を合わせた。こいつ、泣いてない…… 「別に。ただ、参観会に行きたいだけですよ。」
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