第1章

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「我が校から次世代の経営者を生み出し……」 「ふあぁ」 相も変わらずの学園長の挨拶に思わず欠伸が出る。 既に周りの生徒達の半数は夢の世界に旅立っているのに、20分も喋るなんて心が折れないのだろうか? そこから更に10分経過してようやく学園長の挨拶は終わりを迎えた。 「それでは寮希望の生徒を案内します。一般生徒は私のところに、銅はこちらに銀の方々はあちらの先生の所に集まってください」 寮希望の生徒……、ああ俺もそうだった。 集まると中等部からの見知ったメンバーも多い。 知らないのは高等部からの編入組か?まぁ直ぐにこの学園のシステムを知らされるんだろうな。 「おお、ヒロじゃねえか」 「カズ、久しぶりだな」 気さくに話しかけてきた茶髪のイケメンは広瀬和弘、通称カズだ。 中等部から寮に入ったときに相方だったやつだ。 また同じになれると良いなあ。
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