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「イエーイ!」
相方が決まった途端、カズとハイタッチをした。
「はは、また3年間。よろしく」
「こちらこそ」
人の目も気にせずにハイタッチしていると寮館に睨まれた。
「そこっ、静かにしなさい!」
これ以上、騒いでいると減点されそうだから口を塞ぐ。
「若宮敏夫、相浦昌。んとこれで全員ね。呼ばれてない人いる?よし、じゃあ自己紹介するわね」
全員が首を振ると話始める。それにしても随分と若い女性だ。
新任の先生か?
「若宮佐紀(ワカミヤ サキ)、歳は25歳。高等部銅クラスの寮館よ」
歳を聞いてざわざわと盛り上がる。
「25歳……キタコレ」
「やべー。先生可愛いんだけど」
「今度、デート誘ってみようかな?」
「ドキドキ管理人室でイケナイ事……グフフ」
「……特技は空手です。例えばこの木製バットを折るくらいは」
にこりと微笑むと、背後から取り出した木製のバットを殴ると轟音と共に木製バッドが砕ける。
砕けた破片は最後にグフグフ言っていた奴にクリーンヒットして、なすすべなくそのまま倒れた。
「「……………………」」
冷えかえる温度、さっきまでの威勢が嘘のように静かになる。
他の所でもざわざわしていたのに一斉に静かになって若宮先生に注目する。
「ありゃ、やり過ぎたかな?」
木製のバットを真っ二つに目の前で折られて、注目しない人はいないだろう。
誰もが逆らっちゃいけない怖い人ランキングの上位にランキングされただろう。
「問題は起こさないでくださいね」
高等部銅クラスの誰もが悪いことをしたら殺されると戦慄した瞬間だった。
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