第1章

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「オール家電、洗濯機、うわぁっ、個室のお風呂までついてるじゃん」 中等部で掲げられていたスローガンは自給自足。団体行動。 なのでお風呂も大浴場だったし、洗濯機も共同の物しか存在しなかった。 学年別に時間帯で決められていた大浴場も洗濯機も中等部1年生の初めの時は、混乱した寮生の悲鳴やら怒号が耐えることなかったが、先輩に学び、友人と試行錯誤で家事をこなしながら中等部生になっていった。 「もう消えたシャンプー事件も、残されたタカシパンティ事件もないんですね」 おぉ、神様よ。凄い進化じゃないですか?これは 流石です高等部! 「カズ、そろそろ飯作るか?」 「じゃあ、俺。風呂沸かす」 寮内の役割分担は当たり前でローテーションでご飯を作るって話で中等部から俺たちの中で決まっていた。 カズが風呂を沸かしに行ったので、冷蔵庫を開けるともやし、人参、キャベツ、焼きそば、成る程。今日は具だくさんの焼きそばだな。 入学式の後、3日間は休みがある。学園長曰く、メンバーと馴染み必要なものを揃える期間となっている。 恐らく、寮生のほぼ全てが明日になったら学園内の都市に買い出しに行くに違いない。 今は寮長が入れてくれた焼きそばセットを何処の部屋でも作っているんだろうな。
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