当たり前な日常である。

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「死ねばいいと思います、兄上」 早朝、清々しい朝食タイムに、僕、可菊圭一[カキク、ケイイチ]何気ない一言に妹、可菊恵[カキク、ケイ]は真顔でバッサリと切り捨て、焼きたてのトーストにバターを塗り塗りその上に砂糖をふりかけてトドメにイチゴジャムをたらして、その小さな口でモフモフ食べ始めた、その小柄さから中学生に間違われるけど、れっきとした高校一年生である。 ちなみに、兄上というのは、その昔、時代劇に影響された妹の恵が言い出したことで、一度こうだと決めると絶対に曲げない頑固な性格からで、兄上以外、認めない、僕は普通にお兄ちゃんと呼んでほしい。 「毎度、毎度、思うのだけれど、かけすぎなんじゃないかな」 トーストに何を塗ろうが、のせようが、かけようが個人の自由だけど、ついつい、兄のしては妹の血糖値が心配になってしまう。 「兄上、貴方の失態を私のトーストさんで誤魔化さないでください」 「誤魔化すつもりなんてないけど、トーストさんって」 友達感覚なんだろうか、友達食ってんじゃんとはさすがに口を開かなかった、いや、開けなかったが正しい。 「そもそも、早朝から、ねぇ、この世界がライトノベルみたいな世界だったらいいねとか、頭の痛い発言をする、兄上の妹になってしまった、私の心境を一言で言い表しただけなのですが、無理矢理、話題を変えようとした意図が見え隠れしていたのであえて引っ張ってみました、弁解しますか? 兄上」 「朝っぱらから痛い発言してすみません」 白旗降伏である、未だに妹と口論で勝てると思えない、恵の好きなトーストの話題で誤魔化そうとしました。はい。
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