死ぬ勇気のない僕に死神がとり憑いた。

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家について、 ワンルームのアパート 二階の真ん中。 202て札を見て 「キサマケッカイヲハリオッタナー」 って真剣な顔で怒ってた。 意味が分からなかったけど、 とりあえず外せるし、 ポイって向かいの線路に投げたら、 猫と一緒。 札を追いかけて行っちゃって、 鎌の柄でツンツンしてた。 ドアの間にサンダルを噛ませとく。 通り抜けられないから。 死神にドアの開け方を教えるのも変だし。 まだツンツンしてるし。 部屋は万年床で。 小さいテーブルが一つとテレビ。 あとは何もない。 ゴミが溜まってるくらい。 4袋。 片付けようか考えてたら、 スーーーて入ってきた。 ふわふわふわふわ。 鎌が電気にぶつかって モノにはぶつかれるんだ。 ほんと不思議。 で、死神は。 音に驚いて、部屋の隅で縮こまってブルブルしてた。 「大丈夫だよ」 そしたら思い出したように、 「キサマノイノチヲー」 て言い出して、電気は割れるわ、テレビはバチバチするわで。 「ちょっ! タイム! タイム!」 僕の顔が怖かったのか 「ごめんなさい」シュン だって。 死神に謝られた。
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