四日目

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テレビはお馴染みの、 ませた頭でも身体は幼稚! な彼が殺人事件を解決するアニメ。 そんな時間帯。 「なるほど、うん、うん」 て、違う目線で勉強しちゃてる彼女。 やっぱTシャツとスウェットのほうが楽みたい。 テレビ見ながら片手間で伸びる か細い腕。 本日3本目のミタラシ団子。 僕に背を向けて、 「魂うまーーー!」 て叫ぶ。 もう10回目。 思い出したくないけど、 思い出しちゃう。 さっき、 殴られてたよね? なんで? どうして? 僕だけのものじゃないの? 僕のじゃないけど。 また怒りが込み上げてきた。 パチンて消えたテレビ。 「おもしろかったー」 かなりご満悦。 「蝋燭つけてー」 人遣いの荒い彼女。 では3本目に着火致します。 ふーーーーッ、にんまり その口元が内出血してる。 よくも…… よくも…… 僕の彼女を殴りやがって。 「ねー、つけてー」 「あ、はいはい」 ふーーーーッ にんまり あと何時間? いつまでも付き合うよ。 付き合ってないけど。
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