六日目

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やっぱり僕は、 この国の住人には勝てない。 ベンチに座ってぼーーっとしてる 夢の国には不釣り合いな男。 でもいいさ。 彼女はヒューーって僕のとこにきて 「アレの中ねー、人間入ってたー」 「それは言っちゃだめなんだよ」 「なんでー、なんでー」 そんなこんなで宴もたけなわ。 海に浮かぶ華麗な船。 水しぶきをあげて疾走する水上バイク。 少し高台に場所がとれて 今度は僕が、 彼女の背中にしがみついてる。 「あのネズミすごいんだねー」 て、こっち向いた。 花火が街一面を照らし出すと、 彼女のラベンダーな髪が、 より一層きらびやかに映し出され、 彼女の横顔は、 その正体とは裏腹に、 まるで天使とか女神とか、 そんな感じ。
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