29人が本棚に入れています
本棚に追加
キサマノイノチヲ
フキケシテヤロウ
もしかして、叶っちゃう?
走馬灯ように思い出が流れる。
つまらない人生だった。
悔いはない。
でも怖い。
そんな心変わりにはお構いなしで、
黒い塊は遂に姿を現した。
鈍く光る巨大な鎌。
ひらひらと揺れる裾。
死神!?
一目で分かった。
アニメとか漫画に出てくる姿そのまま。
俯いている顔は髑髏に違いない!
声にならない恐怖。
暑さを無視して震える全身。
死神は鎌を振り上げて僕をみた。
「え!? ちょーーーかわいいんですけど!!」
…………ぽっ
鎌を振り上げながら、白い頬がピンクになった。
最初のコメントを投稿しよう!