死ぬ勇気のない僕に死神がとり憑いた。

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職安で用事すませて、 10分くらい。 死神はずっと外で待ってた。 車に興味津々みたい。 名前わからないから、 無言で後ろを通り過ぎたら。 「マーテーキサマノイノチハー」って 空は明るいまま。 もう手抜きしてる。 振り返ってみると、 幼稚園を覗き込んでた。 「子供好きなの?」って聞くと、 黒い頭巾を顔の半分までグッて。 「ルシファーサマへミツグタメジャー」 言い終わるとゲホッゲホッて咳こんでる。 「無理しなくていいと思うんだけど」 そしたら無言のまま憑いてきた。
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