動物園
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私はいつからこうなったのか。 そんなこと分からない。 記憶がない。 昨日の記憶でさえ、ないのだ。 愚かなものだ。 なんて言ったら、年寄りみたいかな。 だけど本当に愚かだと、自分でも思うのだから仕方がない。 私はふと、歩みを止めた。 家の前には私の兄である、笠原 健吾が立っていた。
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