夢の手触り

行方

「ご飯何食べるかな～…。」

ともあれ、お腹が空いている弟の為に何か作ろうとしたあたしは、冷蔵庫をあけた瞬間驚愕した。

「何これ…。」

そこには紙一枚だけが入っていて、そこにはこう書かれていた。

「父さんと、母さんは仕事でアメリカに行くことになりました。あなた達の世話は、シェアハウスの人がしてくれるでしょう。（ラッキーだね！）住所は……。」

ラッキーだね！…じゃねぇ！！

シェアハウス！？馬鹿なこと言わないでよ！

「美奈子ー？どうした？」

兄貴と伊織が寄ってくる。

あたしは二人に紙切れを見せた。

あたしほどでは無いけど、二人とも、それなりに驚いていた。