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「なんだよありゃあ!?まるでゾンビじゃねぇか!」匠もパニック状態だ。
「お喋りする暇あるならまず逃げるのが先だろうが!」
血を流している男の入ってきたのとは別のもう一ヶ所ある入り口に生徒が殺到する。
しかし生徒は500人以上いる。
くそっ!入り口が狭い!早くしろ!
後ろを振り向くと先ほどの教員を助けようと数人の教員が男を取り押さえようとしていた。
しかし男は別の教員の足にガブリと噛みついた。
「あぁあああ!」
噛まれた教員の叫び声が生徒をよりパニック状態にした。
「ひいいいぃぃぃ!」 「早く出ろぉぉぉ!」
男は最初に噛みついた教員を食っていた。
教員はまだ生きている! 喰われながらも必死に逃げようど足掻いていた。
やっと入り口から出られそうだ!
しかしあの教員を見殺しにするのか…?
「何してんだ!祐治!早く逃げるぞっ!」
匠の一言で我に返る。
「あ…あぁ!」
ありゃあ単なる不審者なのか!それとも…ゾンビ…なのか?
生徒や教員が我先にと逃げている間もさっきの教員は生きたまま食われている。 しかし俺らも逃げるので精一杯だ。
「ごめん…なさい…!」
小さく呟き三人で外に出た。
しかし、外にもゾンビらしき人間溢れており生徒が次々犠牲になっていた。
「うぎぃあぁぁ!」 「たっ…助けっ…てっ」
ゾンビに襲われる生徒
達の叫びが四方八方から聞こえる。
地獄だ…。
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