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「クソッ!このままじゃあヤバい!どうする!?」焦る光一。
「とりあえず安全な場所を探さないと…!」
匠も焦っている。
俺も焦ったがとりあえず最善と思われるのは…。
「とりあえず俺ん家来い!ここから5分だ!」
今は人のいない所に行かなければ!
「二人とも急げ!」
「おう!」 「あぁ!」
俺は二人を連れて駐輪場に来た。
「適当に鍵かかってないのに乗れ!」
持ち主には悪いが、光一と匠には他の生徒のチャリにのってもらう。
「もう犯罪どーのこーのいってらんねぇ!先導してくれ祐治!」
「よしいくぞ!ちゃんと着いてこいよ!」
三人で俺ん家に向かって走り出す。
いつもの坂道の大通りをいこうとも考えたが、あの道は交通量が多い。きっとパニックになっていると予測した俺はいつもと違う狭い道をいくことにした。
「こっちから行くぞ!」
二人を先導して走る。
家までは下りばかりだから早い!
あそこの角を曲がればあと少しだ!
その時、角から一体のゾンビがぬぅっと出てきた。
「うああああ!」
ガシャッ!!
激しく衝撃と共にゾンビはぶっ飛んだ。
チャリのカゴがへこんだだけで済んだ…。
「大丈夫か祐治ィ!?」「ああ!大丈夫だ!それよりあのアパートだ!急げ!!」
家は目前だ。
家の前につき、チャリを適当に置いて4階に向かう。
「よし!!入れ!」
俺はドアを開け二人を入れた。 「サンキュー祐治!」
俺も続いて入り、鍵を二重に閉めた。
ガチャッ!
「ハァッ…はァッ…。」 三人は一斉に玄関に座り込んだ。
三人ともしばらく荒い呼吸が続く。
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