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「怪我の方はもういいみたいだね」 声がした方を向くと、少年がそこにいた。 背は俺よりも小さめで、真っ黒のローブで身を包んでいる。 しかし…なんだこの異様な感じ。 人間ではない…? 少年は俺に近づき言った。 「調子はどう?」 何がどうかわからず俺はただ頷いただけだった。 暗い顔をした少年。 「どうしてあんなところで倒れてたの?」 「何が…?」 「君を拾ったのは僕だよ…」 「俺にもわからん」 「あそこは危ないのに…」 話が噛み合わずイライラしてきた。 とりあえず聞きたいことを全部聞いてやる。 「お前は誰だ?そしてここはどこなんだ?」 少年が動きを止めた。 そして口を再び開く。
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