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「よかったら…君も僕の執事にならない?」
少年がこちらを向いて言った。
「何故…?」
「その方が動きやすいだろうから…君みたいに何も働かない人は異端視されるだろうからね…」
目を細めて彼…スピリスを見る。
本来誰かに仕えるなど以ての外だったのだが…そうするしかないのだろう。
「僕を連れて街に行けば…いろいろ情報も手に入ると思うしね…」
「…そうか」
右も左も分からないこの世界で、情報を仕入れる事が何より重要だ…大人しく従おう。
「じゃあ…主と執事の契約の儀式を行うよ」
にんまりと笑って、スピリスは歩き出す…。
儀式…だと…?
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