*第2章*

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食べ始めてからしばらく経ったとき 里佳がまた心配そうな顔をした。 「どうしたの?」 そう聞くと少し怒った顔をして、 ちゃんとご飯食べているのかと 母親のようなことを聞いてきた。 「最近お昼もほとんど食べてないし、  夜も残業で家に帰っても  まともなモノ食べてないでしょ」 確かに、お昼は食堂では麺類、 コンビニで買う場合は パン1つぐらいで済ましてしまう。 夜も里佳の言うとおり、 夜遅くに帰ってきてご飯を作る気にもなれず、 ここ最近はまともな食事は取っていない。 「私前から少食だよ?」 そう反論してみるが 里佳の顔はますます怖くなる。 「確かに薫は前からガツガツ  食べるような子じゃないけど、  最近は食べなさすぎ!」 「うーん、最近ちょっと 食欲がなくてさ。  疲れてるのかも。」 心配かけないように、 大丈夫と笑って見せる。 そんな私を見て 里佳はため息をついた。 .
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